~距離を超え、想いが響き合った「こども万博」での小さな奇跡~
2025年10月、EXPO2025大阪・関西万博の会場で開催された「未来のトビラをひらく『こども万博』」。 2日間で約2.4万人もの方々にご来場いただき、会場は終始、こどもたちの熱気と笑顔に包まれました。
そんな熱狂の中で生まれた、ある心温まるエピソードをご報告します。 それは、北海道から夢を叶えにやってきた一人の少年と、その想いを真正面から受け止めた関西企業の「共創」の物語です。
きっかけは「本物に触れてほしい」という親心のようなお節介
物語の始まりは、こども万博実行委員会が主催する『夢スピーチ』へのエントリーでした。 「将来、自動車の整備士になりたい」。 そんな夢を叫ぶために、はるばる北海道から大阪へやってくる大崎りょうま君。
その情報を耳にした私たちみらいのたからばこ実行委員会は、居ても立っても居られなくなりました。 「せっかく来てくれるなら、本物の整備士の仕事を肌で感じてほしい」
そんな私たちの急な相談を、今回出展されていた関西マツダ様は、「未来の仲間のためなら」と快く、そして力強く引き受けてくださいました。
憧れのつなぎと、プロの温かい眼差し
迎えたイベント当日。 誰よりも朝早く会場入りしたりょうま君の瞳は、やる気と緊張で輝いていました。
関西マツダ様が用意してくださったのは、マツダの整備士が着るつなぎ。 そして、指導にあたるのは関西マツダの現役整備士で国家一級自動車整備士の相原智哉さんです。

相原さんから直接教わる工具の持ち方、車への向き合い方。その真剣な指導からは、仕事への誇りが伝わってきます。

その後の『夢ステージ』。りょうま君は自身で丁寧に描いた絵と共に、車のアイディアも発表。

整備服姿で堂々と夢を語るりょうま君を、客席から笑顔で見守る相原さんの姿は、未来の後輩を見ているような、まぶしそうでいて、そして応援がこもった温かいまなざしでした。

海を越えて届いた「マツダレッド」の絆
そして、この縁はさらに続きます。 後日、こども万博の皆さんのご協力を得て、北海道のりょうま君のもとに、関西マツダの相原さんから小包が届いたのです。
箱を開けると、そこには温かい励ましのお手紙と、りょうま君の名前が刻まれた「マツダレッド」のペン立てが入っていました。 「ずっと応援しているよ」 そんな相原さんの声が聞こえてくるような、世界に一つだけの贈り物です。

届けた未来
りょうま君の保護者様より、こども万博の皆さんを通して、こんなメッセージをいただきました。
『改めて行ってよかったです!最高の思い出、経験ができました!!』
また、その後もりょうま君から相原さんへ、改めてお礼のお手紙と最高の笑顔のお写真が届いたそうです。
北海道と大阪。 距離にして約1,000キロ以上。 普段なら交わるはずのなかった「夢見る少年」と「情熱ある企業人」が、万博という場所で出会い、心を通わせました。
りょうま君にとって、あの赤いペン立てを見るたびに蘇る記憶は、これからの人生を支える大きなエンジンになるはずです。そして相原さんにとっても、あの日のりょうま君の真剣な眼差しは、仕事への誇りを再確認する宝物になったのではないでしょうか。
私たち「みらいのたからばこ」が作りたかったのは、単なるおしごと体験ではありません。 「大人ってかっこいい」「未来って面白そう」 そうこどもたちが心から感じ、大人がその純粋な夢に触れて心を動かされる。 そんな「想いの循環」です。
りょうま君、いつか立派な整備士になった君に会える日を、私たちも心から楽しみにしています。 そして、粋な計らいで少年の夢に火をさらに灯してくださった関西マツダ様、本当にありがとうございました。
私たち「みらいのたからばこ」は、これからもこうした一つひとつの出会いを大切にし、地域や距離を超えて、すべてのこどもの未来にワクワクを届けてまいります。
















