2025年11月29日・30日に開催される「みらいのたからばこ2025 in 大阪」。その出展者のひとつである一般財団法人H2Oサンタは、「誰もが誰かのサンタになれる」という合言葉のもと、寄付やボランティアをもっと身近で楽しいものに変える活動を続けています。
今回は、学生プロジェクトメンバー(通称:学生PJメンバー)が一般財団法人H2Oサンタについて事務局長の外間孝次さんに直接お話を伺い、その魅力や活動の意義について感じたことをまとめました。学生のリアルな声とともに、H2Oサンタの取り組みをご紹介します。

H2Oサンタってどんな団体?
一般財団法人H2Oサンタ(所在地:大阪府大阪市、代表理事:荒木直也)は、阪急・阪神百貨店、阪急オアシス、イズミヤ、関西スーパー、デイリーカナートをはじめとするエイチ・ツー・オー リテイリンググループの社会貢献団体で、「誰もが誰かのサンタになれる。」という合言葉を掲げて、こども支援をテーマにチャリティーの文化を創造すること目的に活動をしています。
チャリティーイベントを通じてこども支援に取り組む社会貢献団体の活動を紹介し、寄付やボランティアと社会貢献団体の橋渡しを行うほか、こどもを取り巻く社会課題の調査・発信などにも取り組んでいます。また、年3回発行されるチャリティー広報誌では、活動報告や支援の輪を紹介し、H2Oグループの店舗や施設で配布されています。
店舗に常設のパネルと動画で社会貢献団体をご紹介し、その場で募金ができる“チャリティーガイドコーナー”、年に2回阪急うめだ本店9階祝祭広場で実施するNPOフェスティバル、毎週土曜日の午後3時開催のチャリティートークイベント、ユニークなおもしろ募金箱やワークショップなど、多彩な仕掛けで支援と参加の機会をつくり出しています。一般財団法人H2Oサンタは、楽しみながら地域に貢献できる場を創出することで、“誰もが誰かのサンタになれる”という文化の定着を目指しています。
学生PJメンバーが感じたH2Oサンタの魅力
学生PJメンバーがお話を実際に伺ったそれぞれの感想を寄せてくれたので、ご紹介します。

◇ “楽しく参加できる工夫”をしているのも特徴的(関西学院大 神野修一)
まず印象的だったのは「誰もが誰かのサンタになれる。」というメッセージです。支援を特別なものにせず、日常の中で自然に寄付やボランティアに参加できる仕組みを作っている点に、あたたかさと広がりを感じました。
また、単に募金を呼びかけるだけでなく、イベントや展示、ユニークなおもしろ募金箱などを通して“楽しく参加できる工夫”をしているのも特徴的だと思います。チャリティーが「義務」や「堅苦しいもの」ではなく、「参加してみたい」「行ってみたい」と思える形になっているのが、とても魅力的でした。
さらに、こどもたちや社会課題に関する調査・発信を行っている点からは、単発のイベントにとどまらず、地域社会に長く根付く取り組みを大切にしている姿勢が伝わってきて、改めて素晴らしい支援をされている団体だと感じました。
◇ 気持ちの良い応援へとつながる募金(大和大学 吉田茉央)
小学生のころ、「少しでも困っている人の助けになれば」と思い、コンビニのレジ横の募金箱にお金を入れることがありました。しかし当時は、具体的に誰を支援しているのか、寄付金がどのように使われるのかを理解しておらず、不安に感じることもありました。
その点、H2Oサンタ様は阪急うめだ本店などでチャリティーガイドのコーナーを設置されており、支援団体の活動内容や寄付金の使途を分かりやすく伝えています。これにより、自分の行動が確かに誰かの助けになっていると実感することができます。
ただ募金箱を置くだけでなく、活動の背景を丁寧に紹介しているのは、こどもたちの未来を想う真心があるからだと思います。その思いが寄付者に安心感や共感を与え、気持ちのよい応援へとつながっているのだと思いました。すべての団体に寄付できなくても、活動を知り広めることも支援の一つだと信じ、これからも学び続けたいとH2Oサンタ様を知って感じるようになりました。
◇ 寄付をする側の人も幸せにすることができる(関西学院大学 萩原希美)
私は今回の外間さんのお話を伺って、寄付してもらう側だけではなく、寄付をする側の人も幸せになることができるということに驚きました。特に「誰かの役に立てているということが嬉しくてたまらない」とおっしゃっていたお話が印象的で、改めて素敵な活動だなと感じました。
◇ リアルさを知ることが出来ました。(帝塚山学院大学 Y)
身近で入院をしていた友人がいなかったため、病気と闘うこどもたちの辛さを知る機会がありませんでした。その辛さは病気と闘うこどもだけでなく、看病する親御さんももちろん大変な思いをしているし、その兄弟姉妹も自分の親が病気のこどもに付きっきりになり寂しい思いをしているというリアルさを知ることが出来ました。それをサポートしている活動がすごく素敵で私も将来、自分の仕事を通して人の役に立ったり社会に貢献したりできるようになりたいと思いました。
◇ 寄付を通じて社会課題や人々の想いが身近に(関西外国語大学 吉岡茉凜)
全てのこども達に幸せを与えるサンタになれるという合言葉の元、H2Oサンタ様の行っているチャリティーイベントについて知り、とても感動し思わず涙がこぼれました。募金活動は百貨店という身近な場で行われ、誰でも気軽に参加できる工夫がされているのがポイントで、他とは違う魅力だと感じます。また、募金箱の案を一つひとつを外間様が心を込めて考え、ユニークなデザインで制作していると伺い、その思いやりに強く心を打たれました。単なる募金の呼びかけにとどまらず、寄付を通じて社会課題や人々の想いが身近に伝わる点に大きな意義があると感じました。私もこの温かい企画に参加し、自分なりに社会貢献が出来れば良いなと強く思いました。
今回お話を伺った5人は、みらいのたからばこのプロジェクト会議をきっかけにH2Oサンタの活動を知った方ばかりでした。最初はチャリティー文化を地域に創造するってどんなことだろう?NPOの活動内容ってどんなもの?と気になることがたくさんありました。ですが、お話を伺うことで各々がそれらを理解し、自分の心に落とし込むことができました。
「おもしろ募金箱」によって楽しい寄付を実現させることで寄付への堅苦しいイメージを除いたり、継続的なNPO団体の活動紹介を行うことで社会貢献を身近なものに変えたりなど、H2Oサンタの温かい支援に学生みんなで感動を覚えました。
みらいのたからばこ2025 in大阪でのH2Oサンタ体験ブース
最後に、みらいのたからばこ2025で体験できるH2Oサンタのブース内容をご紹介しますブースでは、4つの団体様の活動をご紹介します。
〇認定NPO法人日本クリニクラウン協会
―長期入院生活を送るこどもたちの支援として、笑顔の場を整える活動。入院中のこどもたちの病室に「クリニクラウン」と呼ばれるこどもの接し方、こどもの心理、保健衛生や病院の規則にも精通したスペシャリストである赤鼻の道化師を届け、遊びや会話を通じて心を支える活動をしています。
〇認定NPO法人ジャパンハート
―アジアの医療の届かないところに医療を届ける活動。医師や看護師を派遣し、無償で治療を行っています。
〇NPO法人オーシャンゲート ジャパン
―障害があるこどもたちも楽しめるダイビング体験の提供。海を通じて「できる喜び」や「仲間と楽しむ時間」を届けています。
〇認定NPO法人サイレントボイス
―聴覚に障害を持つこどもの居場所作り。安心して学び、交流できる居場所づくりに取り組み、社会とのつながりを広げています。
H2Oサンタのブースの前では、先ほどご紹介した「おもしろ募金箱」を実際に体験していただけます。さまざまな活動内容を学びながら、目いっぱい楽しんでいただければと思います。
さらに、クイズラリーも開催いたします。まずはスタッフよりクイズ用紙を受け取り、各団体の活動を紹介するパネルを手掛かりに問題に挑戦してください。全問正解された方には、ガラガラ抽選への参加権がもらえます。ガラガラ抽選では、もれなくオリジナルグッズなどのプレゼントをご用意しておりますので、ぜひお気軽にご参加ください。
